入力方法の違いによって、手書きとパソコンがありますが、
それぞれの場合に、対象者のちがい(全体投影、ノートテイク )によっても分かれ、4つに分類することができます。
ここでは、おもに手書きのノートテイクについて解説いたします
全体投影もノートテイクも情報保障ですので、要約筆記の基本はみな同じです。
特別なことをするわけではありません。
話を聞いて、ポイントを掴み、要約しながら書きます。
話し手の話の意図をしっかり書きましょう。
話だけでなく、周りの状況も書きましょう。書き方はOHPと同じです。
聴覚障がい者は要約筆記者が、ノートテイクしたもので情報を得ております。
要約筆記者が書いたものが全てです。
全体投影では複数の人で担当するので、間違いは直してくれる人がいますが、
ノートテイクは一人で担当することが多く、間違いを書いても訂正してくれる人がいません。
要約筆記者が書いたものが全ての情報となりますので、
ノートテイクは責任が重く、力量が問われます。
ノートテイクに誤った情報があると、責任問題が起きる可能性もあります。
ノートテイクがいかに難しいものか、わかって欲しいと思います。
例えば 病院の時……薬の飲み方は、食前・食後・食間・就寝前 と様々です。
事前学習が必要です。知らない内容、知らない言葉は書けません。
字が小さいとたくさん書けるような気がしますが、話しの通りには書けません。
多く書こうと思うより、伝わる筆記通訳をしましょう。
聴こえない方は、書かれたものを読んでいるので、 自分で書くことが、難しく、
終わるとノートテイクしたものを、欲しいと言われる事があります。
その時の 対応をよく考慮して、つぎの言葉を必ずはっきりと伝え、その上で渡しましょう。
「これは、通訳として要約筆記したものです。 記録では ありません。目を通したら処分してください」
要約筆記は聴こえない人の耳代わりと言いますが、代理人ではありません。
筆記通訳に徹してください。頭や口にはならないようにしましょう。
また要約筆記者が一所懸命書いてくれているんだからと、わからない所や読めない個所があっても、
聞こえない人は 遠慮してしまうことがあります。
ときどき表情も確認しながら 進めましょう。利用者が安心して要約筆記を利用できるよう、
こころしていきたいと思いますし、そうあって欲しいと思います。
一人で長時間書き続けると、負担が大きく頸肩腕障が心配です。
責任の面から二人派遣が望ましい。
会場に(依頼内容)によっては、依頼者が2人派遣を望まない時も ある。
会議の場合
書きやすい使い慣れたペンや紙のほうがよいと、要約筆記者が用意している場合もあります。
依頼者がうっかり忘れることもありますので、一応用意して行くとよいでしょう。
紙は何でも構いません。
新聞の折込広告をつかう方もいます。書くのに滑りがよくリサイクルにもなります。
資料に書きこめるスペースがあれば書き込む。
固有名詞・数字のメモをして書いている人のそばに置く。
間違いに気づいたらそっと知らせる。
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